前橋市で行われた「米田横堀住宅研究所」の住宅見学会に行って来ました

高崎市の米田横堀住宅研究所の住宅見学会に行って参りました。自社が仲介させて頂いた物件は、新築、中古を問わず今まで何十棟と見て参りましたが、いわゆる建築家と言われる設計管理を建築屋さんとは別の資格者が行ってくださる建物を拝見したのは本当に久しぶりでした。

今回の建物も外観からして周囲の建物とは全くの別物でした。土地の形状に合わせた独自の形状。何処から見ても違和感なく周囲の環境にマッチした個性的な外観。お施主様の思いをキッチリと具現化したであろう事が容易に想像出来ます。

洗い流しのカースペースに車を停めて、パブリックとプライベートをキッチリと分ける木製の引き戸をくぐり抜け、既製品では無い個性的な大きな玄関扉を開けると、廊下の先にあるこれまた大きな木製建具のガラスを通して、庭の景色が飛び込んできました。

その後室内をそれこそ隅から隅まで、設計士の方の説明を聞きながら拝見させていただきました。薪ストーブが置かれた2階の天井までの吹き抜け空間。そこから一気に天井高を手が届くまでに落としたサニタリースペース。それらの空間が持つ意味とそこに込められた思いを伺いながら、既製の建物や住宅設備にはない雰囲気を感じる事が出来ました。

気付けば1時間ほども拝見させて頂いていました。それこそ住宅の隅々にまで意味を見出すことの出来る素晴らしいお宅でした。言葉にすることは難しいですが、今回のお宅を設計した設計士の方は、その持てる力や考え方の全てを、お施主様のために全力で今回出し切ったのだと感じました。

我々も仕事自体は分野が違いますが、ありきたりではなく個々の不動産に対して、今まで培ってきた経験や能力を一人ひとりのお客様のために使っていこうと思いを新たにした良い休日でした。