不動産を売る事だけが仕事じゃないんです
奇しくも2件ほど同じようなご相談が寄せられましたのでご紹介します
1件は当社の分譲地にお申し込みをいただき、契約日を設定する前の段階のお客様からのご相談でした。もう1件はまた後日
「土地を買って家を建てると家族に言ったら自宅敷地の一部に建てれば良い」と言われたので、「実際、そこに建てることが出来るか相談にのって欲しい」との事でした
その土地はお祖父さんの土地で現在お祖父さんの自宅と納屋が建っている状態です
ご相談としては
➀家を新築できる地域かどうか
②土地を分筆することが出来るかどうか
③上水道の引込みが出来るかどうか
④排水が出来るかどうか
⑤盛土をした方が良いかどうか
⑥納屋を解体する費用はどれくらいかかるか
⑦写真のように道路と敷地にかなりの高低差があり、現在も車高の高い車でないと下を擦ってしまうので、それを解消できるかという事と費用のご相談
そのほかにも細かいお話はありましたが、概ねこのような内容でした
➀地域としては安中市内でしたので「都市計画区域内の未線引き区域、無指定地域の宅地」でしたので、新たに家を建てるのは問題ありませんでした
②今まで測量したことがない様でしたので、分筆する際に測量をすれば分筆も問題ありませんでした
③新築する場所の接道部分に上水道の本管がありませんでしたので、お祖父さんの自宅の水道から分岐をするか、市道上を引っ張って来るかですがこの場合費用が150万円ほど掛かるので今後の検討課題となりました
④新築する場所の前面水路が農業用水だったため排水が難しいようです。自宅を少し嵩上げして排水勾配を取り、お祖父さん宅が排水している水路へ排水経路を持っていく必要がありそうです
⑤宅盤自体を盛土するとなると周囲に擁壁を築造し土を入れることになりますが、100坪位の規模になりますので、費用的にせっかくお祖父さんの土地を譲っていただく優位性が無くなってしまいますので、あえてしない方が良いとのお話を致しました(南側は農業振興地域で除外が出来ない地域ですので、日当たりは全く問題ないとお話ししました)
⑥納屋の解体は全く問題なく行えますので見積もり中です
⑦入口の高低差はいつも一緒に仕事をしている造成屋さんと現地で打ち合わせをし、間口の広さ、スロープの長さ、勾配等を勘案し、上手くいきそうですので見積もり作成中です
見積もりが出来次第お客様にご提案予定です
不動産に普段縁のない方にとっては一つ一つが簡単に解決できない問題です
でも私たちはその解を持っています
せっかく持っている知識をお客様の為に使えるならばこれほどうれしいことはありません
確かに分譲地と違い、家を建てられる状態にするには時間も手間もすごく掛かります
もしかすると、そこのところを説明してお申込みいただいている分譲地でそのまま進めるようご説明した方が商売としては良いのかもしれません
ただ、当社はその進め方を良しとはしません
出てきた費用を見て、お客様が分譲地を判断するのであれば良いのですが、こちらの都合で分譲地を進めることはしません
相談いただいていること自体が、当社を信頼して下さっていることの証だと考えるからです
売れる売れないではなく、結果的にお客様にとってのベストな答え、それが当社の求める答えです
これからも
「あそこの不動産屋さんに相談して良かった」
そういって頂ける仕事をしていきたいと考えています
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